既婚だけど恋をしてしまった40代男性のリアルな葛藤と選択
ふとした瞬間に芽生えた「恋心」
40代。仕事も家庭もある程度安定してきた頃、思いもよらぬ感情が芽生えることがあります。
それは、独身時代のような軽やかな「恋心」。職場の後輩、習い事で知り合った女性、SNSで再会した昔の知人…。
相手は何気ない日常の中で出会った女性。何か特別な出来事があったわけではなく、ただ心が動いてしまった。
この年齢になって「恋」に落ちるなんて、自分でも驚きでした。
そしてその瞬間から、葛藤が始まったのです。
家庭への罪悪感と心のギャップ
家には長年連れ添った妻と、思春期の子どもがいる。家庭内に問題があるわけではないけれど、どこか気持ちは離れつつある。
「もう夫婦というより同居人のようだな」と感じたことも少なくありません。
一方、恋をした相手と過ごす時間は、心が躍り、忘れていた自分を取り戻したような気持ちになれる。
しかし、その裏側には常に「裏切っている」という罪悪感が付きまとう。
家族を大切に思う気持ちと、自分の心が惹かれていく相手。そのギャップに苦しみました。
理性と感情のせめぎ合い
「これは一時的な感情なのか?」「本当にこの恋に価値があるのか?」自問自答の日々が続きます。
恋にのめり込めばのめり込むほど、家族との距離は広がっていく。妻に嘘をつくことも増え、自分が自分でなくなっていく感覚。
それでも、彼女と会うと自然な笑顔が出る。「恋をすることで若返った」と言う人の気持ちが初めて理解できました。
けれど、倫理観や現実的な問題(離婚、子どもの将来、経済的責任)が頭をよぎり、踏み込めずに立ち止まる。
心が二つに裂けそうな思いでした。
最終的に僕が選んだ道
多くの葛藤の末、僕は家庭を選ぶ決断をしました。
彼女とは話し合いの末、静かに別れを告げました。「奥さんと向き合って」と言ってくれた彼女の優しさが今も胸に残っています。
それからは、夫婦関係をもう一度見つめ直し、自分の気持ちにも正直に生きる努力をしています。
恋をしてしまったこと自体は、否定するつもりはありません。
むしろ、その恋があったからこそ、自分の心のズレや、本当に大切にすべきものに気づくことができました。
まとめ:恋をしてしまった既婚男性へ伝えたいこと
既婚でありながら恋をしてしまうのは、決して珍しいことではありません。
特に40代という年齢は、人生の折り返し地点に差し掛かり、「このままで良いのか」と考える時期でもあります。
ただし、その感情にどう向き合い、どう行動するかは自分次第。
恋に生きるも良し、家庭を守るも良し。どちらが正解というわけではありませんが、自分を偽らない選択をしてほしい。
そして、どんな選択をするにしても、傷つける人がいるという事実を忘れてはいけません。
恋をしたことを恥じる必要はありませんが、その後の行動こそが、その人の「本当の価値」を表すのだと私は思います。